2018年11月23日金曜日

日記


ウエストワールドのセカンドシーズンを見る。

昨晩は床の上に毛布一枚でうとうと寝てしまい体が冷えた。




2018年11月20日火曜日


朝4時頃に起床する。
さっそくコンビニへ行き、
カップ麺と葉巻とドクターペッパーを買う。
休日でノリが分断されてしまう感じがある。


2018年11月18日日曜日


やはり膜のポテトはLサイズに限る。SやMとは味が違う。そんな馬鹿な…と思うかもしれないが、食べ比べれば分かる。一度問い合わせてみたが、よく分からない、という回答だった。しかし確かに違う。誰がなんと言おうと肩甲骨が羽の名残りなのは間違いない。故に剣滝のフライドチキンを食べることは共食いみたいなものだ。だから私は最悪寿命が尽きる前にフライングして死ぬ。


俺が予想した新元号

元号には外資系の企業名は入らないだろう、ということで、マックは膜、ケンタッキーは剣滝のように言い換えられるのではないか?というのが私の予想です。

みなさんはどのように思いますか?


2018年11月14日水曜日

 
 ある場所で待ち合わせすることになった。私には地図が渡されていた。誰に会うのかは思い出せない。地図には湖が月のクレーターみたいに密集していくつも並んでいた。人口に作られた湖だろう。私は目的地までの短い距離を歩いた。路地を抜けると、フォルクスワーゲンの廃車が何台も並んで道を塞いでいた。隙間すら無い。私は仕方なく車の上に登ってカブトムシの群れを越えていった。
 
 目的地に着き、目の前に広がる湖をながめた。水辺に葦が生え、対岸には石垣がそびえる。霧が濃く、上にどんな建物があるのかは見えない。私は地図とは様子が全く違うことに気づいた。湖はたった一つだけだ。しかしこの場所で間違いは無かった。理由は分からないが、それは確かだった。

 去年の夏、真夜中に紗子と歩いていたとき、それは二人とも眠れず方眼用紙にサインペンで落書きをして童心に返っていた夜に思い立ったことだが、小さな駐車場に一羽の真鴨がうずくまっているのを見つけた。近くに大きな水場は無かった。眼の前には少年刑務所の塀が広がり、水銀灯がオレンジ色の灯りをこちらに投げかけている。私たちは面白がって真鴨に近づいた。体をもぞもぞ動かすが逃げる気配は無い。グリーンの羽毛が美しく輝いた。私たちは、いたずらに怖がらせるのも悪いと何度も振り返りながらその場を後にした。

 埋め立てられた湖のことを思い出した。それは子供の頃から何度も通ったスーパーマーケットの近く、マンションの裏手に広がっていた。学校の帰りに訪れ、水辺を散策するのが好きだった。夕闇が訪れ、水面も大気も青っぽくなる時間帯に一人で過ごすことは幸福だった。10年後にその辺りを歩いていたとき、知らない街並みに出くわした私はすぐに気づいた。大きな湖は埋め立てられて新しい住宅地になっていた。あのとき見た真鴨は湖を目指してやってきたのだが、見つからずに駐車場の砂利の上に失望していたのだった。可哀想に。

 地図上のクレーターはかつて存在し既に埋め立てられた湖だった。私はそれに気づいて、ずいぶん感傷的な気持ちになった。必要なときに必要なものが無くなっていると。家に帰ると、蛇口にホースを取り付けて部屋中を水浸しにした。ここに私だけの湖を作ろうと思って。



2018年11月8日木曜日


「ポムポムプリンと愉快な仲間たち、或いは、それ以外の全てでいいや、この際...」


彼らは「ウィンドウズ」を演奏していた。私が店に入ったときのことだった。奥の席に座り、飲み物を注文し、ステージの様子をうかがった。カルテットが演奏している。ピアノ、ベース、ドラム…目を凝らすが、中央に立つ奏者が息を吹き込んでいる楽器はいったい何だろうか。銀色の管の先は2つに枝分かれし、先端のそれぞれは蕾のような楕円形に膨らんでいる。蕾は音楽に合わせて肺のように収縮した。気味が悪い。

ねぇ、あれって何?隣から紗子の声が、まるで部屋で聞くように響いた。(それで気づいたのは彼らがマイクを通さずに演奏していることだった。この店は決して広くはない。しかし大抵の場合、ドラム以外の楽器にマイクが当てられてもおかしくはない規模だ。ミュージシャンたちに拘りがあるのだろう)私は謎の楽器を注視したまま、うーんと首を捻る。何となく紗子が不快にしているのが分かった。何だろう、初めて見る楽器だ、と私は視線をそのままに言う。すると楽器から粘度をもつ赤い液体が垂れたように見えた。一瞬の出来事だった。紗子の方に向くと、彼女はステージの方を何食わぬ様子で見ていた。

銀色の楽器のソロが始まったとき、ボーイが飲み物を運んできた。グラスの底がテーブルに触れる音が聞こえた。彼らは恐ろしく小さな音量で演奏していた。銀色の楽器からは子供のささやくようなロングトーンが響く。ピアノとベースは聞かれては困るといった調子で会話をしている。ドラムは眠りかけているのか、客の出入りを知らせるドアチャイムの方がリズムに影響を与えてしまうのでは無いか不安にさせるほどに音を殺していた。

「私たちの演奏を聞いている皆さん」
声が聞こえた。銀色の楽器が喋ったのだ。ずっと見ていた私には疑う余地が無かった。こちらを向いた蕾の先端が口のように閉じたり開いたりした。
「見慣れない楽器でしょう。ウクライナの古楽器屋に数十年の間、誰にも演奏されること無く眠っていたところを、この私を抱えている男に買われて日本にやってきたんです。彼は有能なサキソフォン奏者でした。しかし私を演奏するようになって以来、以前のようには物が考えられなくなりました」
どこか遠い場所に焦点を持つ男の視線が虚空を切った。今聞こえているのは彼の意思による音楽では無かった。
「私の体は亜鉛で出来ています。サキソフォンみたいに真鍮じゃない。彼は亜鉛中毒になり、様々な合併症を併発し、脳の半分は飾りみたいになっているんです。カサも前よりは減っているかもしれません。ただれた部分は脳があんまりベタベタにならないように髄膜が吸収しますからね」

紗子は、ぼうっとしている。何もしていないときの紗子だった。恐らく何も聞こえていない。他の客は?辺りを見回すが、客は私たち二人しかいない。カウンターの向こうに背中を向けたボーイがいるだけだった。ちょっと気分が悪くなった…大丈夫?...ああ、飲みすぎた…普段そんなに飲まないんだから…今日はたまたま調子が悪いんだ…もう帰ろう…。

私は店の外、地下街の一角にいた。壁も床も同じ色のレンガで、平衡感覚は危うい。紗子が今、埃で曇ったガラス戸を開けるところだった。しかし出てきたのは初めて見る男だった。松葉杖をつき、すぐ脇をすれ違っていった。階段の方を向くと男が登っていく。片足には包帯が巻かれ象の足のようだ。彼の姿が地上に吸い込まれ見えなくなると、私は階段を駆け登った。地上に出ると大通りをタクシーの群れが流れている。左右を確認し、どこまでも続く歩道を眺めた。

急にどうしたの、頭おかしくなったんじゃない。後ろから紗子の声が聞こえた。胸ポケットからタバコ一本抜き取り、吸口に目をやると、なんだか躊躇われて元の場所に戻した。私は、物語がそれっぽくなると思ったから、と言った。紗子は聞こえていないみたいだった。その日からウィンドウズを聞くと胸の辺りが苦しくなるようになった。その痛みは、全人類にとって一生知らずにいることの方が容易いこの曲を知ったことを悔やんでも悔やみ切れなくする。

ということが昨日ありました。本当にダルい出来事でした。面倒事はいつも面倒事と分かる形で私たちに降りかかります。本当に不思議でなりません。

ねぇ、謝って

誰が何に?

あなたが一晩のうちに捨てられた全てのカボチャの中身に

遅くなたよ(^ω^)ハロウィンおめでとう!(🎃ω🎃)iu兎3#.a.s`d::@!!!(うん!!!)

Chick Corea - Windows















2018年10月22日月曜日


最近は小さな編成に興味がある。
何かを伝えるために必要なだけの楽器を集めると、
今までの制作的な嗜好からすれば驚くほど少なくなる。

この制作的な嗜好というのは、例えば「安心できる無難なところに収められる」
という様な”今考えている何かを表現すること”とは関係のない要素も含まれていたりするから、けっこう厄介だったりする。その意味では過去への執着とも言える。

制作的な嗜好には、鑑賞的な嗜好が大きな影を落とす。
これは単なる音楽の趣味。
どんなに取り繕っても、ひとたび緊張が解ければ、
本当に好きなところに落ち着いている自分がいる。

バブル期の装飾過多な建築物やCulture Clubに酷く惹かれる自分と、
それは止めたほうが…となだめる自分とを行き来する。

センスは磨けるかもしれない。
しかし嗜好や趣味に至ってはあるがままを受け入れるしか無い。
好きな人物を嫌いになったり、またその逆が難しいように。
鑑賞と創作は表裏一体であり、自分の意思では抗えぬ大きなものを感じる。

2018年10月18日木曜日


ゼリービーンズの断面図Ⅱ




 酷く気分が悪かった。気分を紛らわそうと空っぽの浴槽にしゃがんでいると、右手が蛇口をひねるので水が飛び出た。靴下の上を水が流れ、ジーンズは水を含み尻のあたりが気持ち悪くなる。やがて膝のあたりまで水が溜まると蛇口を締めた。しばらく歯を食いしばりながら、そのまま浸かる。体の震えは収まらず水面を乱し続け、ラジオから米国で起きたハリケーンのニュースが流れると、一度叫んで立ち上がり、座って頭まで水の中に突っ込んだ。

 部屋着に着替えた頃には全て元通りだった。床に敷いた毛布の上に寝転ぶと天井が高かった。テーブルの下にタバコの吸殻が落ちている。別の毛布をたぐり寄せ肩までかぶり、そのまま朝まで眠った。